人は事実を見ていない

自分が自分を_認めてないから_他人もあなたを_認めない

私たちは“現実そのもの”を見ていない?
〜コミュニケーションで起きている「削除・歪曲・一般化」の正体〜

「同じ出来事を見ていたはずなのに、なぜか話が食い違う」
「そんなつもりじゃなかったのに、誤解されてしまった」

こんな経験、誰にでもありますよね。

実はこれ、
人間のコミュニケーションで必ず起きている
“心のフィルター”が関係しています。

その正体が、
NLP(神経言語プログラミング)でよく知られている、

削除(さくじょ)
歪曲(わいきょく)
一般化(いっぱんか)

という3つのしくみです。

難しそうに聞こえますが、
どれも私たちが無意識に毎日やっていること。

一つずつ、わかりやすく見ていきましょう。

① 削除 〜都合のいい情報だけを残してしまう〜

「削除」とは、
たくさんある情報の中から、

一部だけを切り取って受け取ることです。

たとえば、こんな場面。

上司にこう言われたとします。
「今回の資料、よくまとまってるね。ただ、ここの数字だけ少し修正しておいて。」
ところがこの人の頭の中には、
「…数字だけ修正しておいて」
だけが残り、
「よくまとまってるね」
という大事な評価の部分が、
キレイに消えてしまう。

そして心の中では、

「やっぱりダメ出しされた…」
「また否定された…」

と落ち込んでしまう。

これが「削除」です。

現実の一部だけを見て、
他を無意識に消してしまうのです。

② 歪曲 〜事実に“意味づけ”をしてしまう〜

「歪曲」とは、
実際に起きた出来事に、
自分なりの解釈やストーリーを勝手にのせてしまうことです。

たとえば、
メッセージを送ったのに、なかなか返信が来ない
この時に、
「忙しいのかな」
で終われればいいのですが、
「きっと嫌われたんだ」
「何か変なこと言ったかも」
と、事実にはなかった“意味”を
自分で作り出して苦しくなる。

これが歪曲です。

本当はただ、
会議中だっただけ
スマホを見ていなかっただけ
かもしれないのに、
自分に不利なストーリーを勝手に完成させてしまう。

これが人間の心のクセなのです。

③ 一般化 〜たった一度のことを「いつも」「全部」にしてしまう〜

「一般化」とは、
一回の出来事を、

まるで“人生の法則”のように決めてしまうことです。

たとえば、

一度プレゼンに失敗した
→「自分は人前で話すのが苦手だ」

一度断られた
→「どうせ何をやっても無理だ」

一人に否定された
→「誰からも認められない」

このように、

いつも
絶対
みんな
どうせ

といった言葉が口グセになっている時、
私たちは強く一般化しています。

これが続くと、
挑戦する前からあきらめる人生になってしまいます。

なぜこの3つが起きるのか?
理由はとてもシンプルです。

人間の脳は、
すべての情報をそのまま受け取れるほど高性能ではないからです。

目に入る情報
耳に入る言葉
過去の記憶
感情
価値観

それらがごちゃ混ぜになり、
不要なものは「削除」し、
意味を「歪曲」し、
物事を「一般化」して、
「自分が生きやすい世界」を
無意識に作っているのです。

つまりこれは、
悪いことではなく「脳の自動機能」でもあります。

ただし――
このクセに気づかないままだと、

誤解が増える
自己否定が強くなる
人間関係がこじれる

という現実も生まれやすくなります。

コミュニケーションが楽になる“たった一つのコツ”

それは、
「それって事実? それとも解釈?」と、
自分に問いかけてみること。

たとえば、
「無視された」→ それは事実? それとも解釈?
「どうせ私はダメ」→ 本当に“いつも”ダメ?
この一言があるだけで、

削除に気づく

歪曲にブレーキがかかる

一般化から降りられる

ようになります。

まとめ

私たちは毎日、無意識のうちに

削除
歪曲
一般化

というフィルターを通して、
世界を見ています。

だからこそ、
「誤解が起きるのは当たり前」
「すれ違うのは人間として自然なこと」
なのです。

大切なのは、
「私は今、どんな見方をしているのかな?」と、
やさしく気づいてあげること。

それだけで、
自分にも、相手にも、
少しずつ優しくなれるコミュニケーションが育っていきます。

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