子どもの命を大切にするために

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親にできる「心の寄り添い方」と3つの大切なこと

最近、小学生の自殺に関するニュースを目にすることが増えました。

特に、4月~6月の子どもの自殺者が増えています。

「どうして、まだ小さな子どもが…」と胸が締めつけられるような思いになります。

親として、何ができるのか。
すぐに答えが見つかるものではありませんが、
子どもの心にそっと寄り添うことこそが、最も大切なスタートだと感じています。

今回は、小さな命を守るために、親として意識してほしい3つのことをお伝えします。

1.「いじめの加害者を責める」よりも「子どもの気持ちを受け止める」

いじめがあったとき、親としては「誰がやったの!?」「どうして学校は何もしてくれないの!」と怒りたくなるかもしれません。
でも、子どもが本当に求めているのは、「自分の気持ちをわかってくれる人」なんです。

「つらかったね」
「言ってくれてありがとう」
「あなたの味方だからね」

そんな一言が、子どもにとっては“生きていていいんだ”という希望になります。

加害者を責めること以上に、わが子を守ることが大切です。
まずは目の前のわが子の気持ちをまるごと受け止めることに集中してあげてください。

2.「お金のことで夫婦ゲンカをしない」=子どもに安心をプレゼント

子どもは、想像以上に親の会話をよく聞いています。
たとえ直接叱られていなくても、夫婦ゲンカの声が耳に入るだけで、
「自分のせいかも…」と感じてしまう子も少なくありません。

とくにお金の話になると、子どもは敏感です。
「生活が苦しい」「お金がかかるばっかりで…」
そんな会話が繰り返されると、
子どもはこんなふうに思い込んでしまうことがあります。

「自分がいなければ、お金もかからない。
そしたら、お父さんとお母さんはもうケンカしなくてすむかも…」

これは、子どもにとって非常に危険な思考です。
「自分がいなくなることで家族がうまくいく」と考えてしまうと、
命を絶つことが“やさしさ”や“解決策”に思えてしまうこともあるのです。

もちろん、家庭の中でお金や将来のことで不安になるのは大人にとって自然なことです。
でも、その不安を子どもの前に持ち込みすぎないように、
“安心していていい場所”としての家庭の雰囲気を意識してあげてください。

どんなに大変なときでも、
「あなたがいることが幸せだよ」
「お金より、あなたの笑顔が一番大事だよ」
そんなメッセージを、子どもの心に届けていくことが大切です。

3.「人の悪口や不平不満を言いすぎない」=心の土台を育てる環境づくり

「先生ってほんとダメよね」「あの人は最悪」「どうせ世の中って…」
そんな言葉が日常に多くなると、子どもの心の中にも“世界って怖いところ”という種がまかれます。

逆に、「ありがとう」「助かったよ」「嬉しかった」といった前向きな言葉をよく耳にして育った子どもは、
心の中に**“信じてもいい世界”**を育てることができます。

不満や怒りを言いたくなる日もあります。
でも、子どもの前でだけは、できるだけ優しい言葉を選ぶ努力をしてみませんか?

最後に:子どもが安心して「ここにいていい」と思える毎日を

小学生の自殺の背景には、学校の問題だけでなく、家庭での孤独や不安も影響していることがあります。

子どもは「弱いから死を選ぶ」のではなく、
「もうがんばれない」「もう伝えるのも怖い」と感じたとき、
“命を終わらせることで楽になろう”と、思ってしまうのです。

でも、たったひとりでも「わかってくれる大人」がいれば、子どもはまた一歩、前を向く力を持っています。

だからこそ、親である私たちが、
「あなたがどんな気持ちでも、私はあなたの味方だよ」
そんなメッセージを、毎日伝え続けていきましょう。

それが、子どもを守る一番の力になります。

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