実家に行きたくない人へ
お盆と正月には、多くの人が実家に帰省します。
あなたは実家に帰りたいと思いますか?
実家は居心地のいい場所ですか?
私は高校を卒業して実家を離れて暮らすようになってから、
毎年実家に帰省していました。
ゴールデンウイーク、お盆、正月と年3回実家に行ってました。
親から帰省しなさいと言われれば
それに従うよりほかはありませんでした。
せっかくの連続休暇なのに、
なんで実家なんかに帰らなきゃいけないんだと思っていました。
帰省などと言う無意味で苦痛な時間を過ごすより、
自分の好きなところに遊びに行きたいという不満がありました。
それでも親には逆らえないので、あきらめていました。
実家が居心地のいい場所で、
実家に帰るのが楽しみなら何の問題もありません。
でも、親に会いたくない、
できれば帰省したくないと思っているけれど、
義務感だけで実家に帰っている
そんな人におススメの本があります。
心屋仁之助さんの
「お母さん、年末、実家に帰らなければダメですか?」
です。
本の中には
こんなことが書かれています。
「親孝行ってしないといけないの!?」
お母さんとなんとなく気が合わない。
というより、はっきり言って好きじゃない。
今は離れて暮らしているから、たまに話すだけでいい。
でも、そのときにすら、必ず衝突する・・・。
こんなふうに、お母さんとうまくいっていないと、はっきり感じる人もいれば、
お母さんは、私のよき理解者で仲の良い相談相手。
友だちには何かと気を遣うけれど、お母さんと過ごす時間は楽ちん!
でも、ときどきお母さんの顔色をうかがったり、
言いなりになっている気がして、
ふと息苦しい気持ちになるときも。
お母さんに頼りすぎているのかな?
もう少し、距離を置いた方が良いのかな?
こんなふうに、
お母さんとの関係がうまくいっていると思いながら、
正体不明の違和感が付きまとっている人もいます。
この本では、
自分の母親について
疑問、不安、怒り、違和感、嫌悪感を感じている人に向けて、
「そろそろ、お母さんとの関係、切ってもよくない?」
と提案します。
この「お母さん問題」は、
お母さんとは一見無関係に見える問題にも、
深く関わっています。
たとえば、ダメな彼とつき合ってしまう。
友だちや上司、部下などとの人間関係がうまくいかない。
いつもお金に困っている。
なぜか、悩みや問題を絶えず持っている。
日常に楽しいことがなく、人生がぱっとしない・・・。
これらの問題は、
元をたどっていけば、
実は「お母さんとの違和感」、
つまり「お母さん問題」に行きつくことがとても多いのです。
お母さんの関係に縛られるより、お母さんとの関係を切って、楽に、自由に、輝いて生きることの方が、あなたの人生にとっては大切なことです。
あなたがそうやって生きられたら、なぜかお母さんとの関係も良好になるのです。
「親に感謝する必要は全くないんだよ」
親は、あなたを産んで、子育てをがんばった、
それは親がやりたくて勝手にやったことだから、
無理に感謝する必要はないというのです。
口先だけで感謝しながら
親に文句を言ったり不平不満を抱えているというのは、
実は感謝していないということなのです。
形式的な感謝をするより、
実家に帰らず、
自分が好きなことをして自由に生きて、
人生を楽しんでいるほうが、
生んでくれた親への感謝の気持ちが自然とわいてくるものです。
親から教えられた常識に従って生きることで
不幸になるより、
親の意志に背いた生き方をして
幸せになる方がいいとは思いませんか?
親は子どもに幸せになって欲しくて
常識や正しさを押し付けるのです。
でも、子どもにはそのやり方が合わなくて、
親が思う常識や正しさを捨てたとしても、
最高に幸せになれたら、
あなたもうれしいし、
親もうれしいはずです。
なぜなら、
親の願いは子どもがしあわせになることだからです。
私はこの夏、久しぶりに実家に行ってみます。
家族と一緒でなく、自分一人で行きます。
独身時代は実家で過ごすのが苦痛でした。
結婚してからは、
いつも妻や子どもと一緒だったので、
実家にいてもそれほど親と関わらずに済むので、
独身時代よりはだいぶマシでした。
心のあり方を学ぶようになり、
親との関係に気づいてからは、
親と一緒に過ごしていても大丈夫になりました。
久しぶりに見る実家はどんな感じなのか、
親と会って何を感じるのか、楽しみにしたいと思います。